【吃音に対応するテクニック!】その場で吃音を回避する対処法5選

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どーも、ハナセルです。
今日もハナセルブログを書いていきますよ。

まずは簡単な自己紹介から。

7歳から20歳頃まで重い吃音だった僕は、

やることは誰にでもできてシンプルだけど、真似するには努力と根性がいる方法

その方法で吃音を克服し、

好きなだけ話せるようになりました。

このブログでは、そんな僕が「 話せる(ハナセル)ようになる方法」 を吃音で悩んでいる人に伝えます。

今回のブログ記事のテーマは「その場で吃音を回避する対処法」です。

僕の基本的な考え方は「長期的な視野で吃音を克服する!」ですが、

今、この場を乗り切りたいんだ。今、この瞬間にどうにかしたいんだ。

と、考える吃音者が多いということはわかっています。

僕は、元々重度の吃音者だったので、その気持ちが痛いほどわかります。同じ境遇にいた僕が「その場その瞬間に吃音を回避する対処法」を教えます。

ハナセル
ハナセル

定番のものから、「吃音を克服することにつながるテクニック」も伝えていきます!

この記事はこんな人におすすめ
  • 吃音に悩んでいる老若男女全ての人。

  • 日常生活の中で、 話さないといけない時(のがれらない時)に、できるだけ吃音しないようにするにはどうすればいいか探している人。

当ブログ「ハナセルブログ」は医療の専門家ではなく、筆者自身の体験に基づいて執筆しています。医学的なアドバイスや治療を必要とする場合は、必ず医療機関に相談してください。

吃音回避のド定番!言葉の「言い換え」

吃音者なら、程度によらず声に出しにくい五十音の行があります。

吃音者にとって、発声するのが苦手な言葉を別の言葉に言い換えするのが「ド定番の方法」ですね。

ハナセル
ハナセル

吃音者は「言い換え」をするのが癖になるので、自然に語彙力が増えてきます。語彙力が増えるというのはメリットです。

小学1年生より2年生、中学生より高校生の方が語彙力があるため、当然、言い換えの選択肢は豊富になります。

ただし、ある単語を同じ意味の別の単語に変えることだけではなく、意味が相手に伝わる言い方にするというのがポイントですね。

「そんなことは既にやってるよ」という人もいると思いますが、意外な盲点なので、具体例を下表に書いておきます。

ちなみに、例として、学生が学校で使いそうな単語(言葉)選びました。

ある単語言い換え(シーンごとに変える)用例
登校する(タ行・ト)学校に行く8:00に「・・・」
※「・・・」に左の単語を入れる
歩いて行く(ア行・ア)徒歩で行く学校に「・・・」
自転車(ザ行・ジ)チャリ「・・・」で登校する
友達(タ行・タ)ダチ、友人、学校の子、クラスメイト「・・・」と遊ぶ
教室(カ行・カ)クラス、〇年生の教室、3-Bの教室(年・組)「・・・」に行く
話す(ハ行・ハ)しゃべる、くっちゃべる友達と「・・・」
選ぶ(ア行・エ)選択する、チョイスする、これにする(指さして)これを「・・・」
勉強する(バ行・ベ)〇〇の勉強をする、宿題をする(場合によって)家で「・・・」
教科書(カ行・カ)本、〇〇の教科書「・・・」を読む
読む(ヤ行・ヨ)読書する、〇〇を読む本を「・・・」
挙手する(カ行・カ)手を挙げる、発表する正解だと思う人は「・・・」
答える(カ行・コ)回答する、返答する(場合によっては)質問に「・・・」
名前(ナ行・ナ)氏名、フルネーム「・・・」を書く
テスト(タ行・タ)試験、○○のテスト「・・・」がある
運動場(ア行・ア)グラウンド、校庭「・・・」でサッカーをする
給食(カ行・カ)昼ご飯、お昼ご飯、昼食、ランチ、昼メシ「・・・」の準備をする
リコーダー(ラ行・ラ)笛、○○リコーダー「・・・」を吹く
走る(ハ行・ハ)ダッシュする、猛ダッシュする道を「・・・」
泳ぐ(ア行・オ)水泳する海で「・・・」
帰る(カ行・カ)帰宅する、下校する、家に帰るすぐに「・・・」
※学校で使いそうな単語

シーンによってはふさわしくなかったり、ぎこちなかったりしますが、意外に気づかれません。

実際に発声(発音)してみて、言いやすいものがあれば使ってみてください。

あくまでも、言い換えることが目的です。

くれぐれも、国語の音読等の決まった文章では使わないように(大丈夫だと思いますが、一応言っておきます)。

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一息で発声する

例えば、アニメ『呪術廻戦』の五条悟の有名なセリフ「僕最強だから」。これを息継ぎしながら言うと、

「僕、最強、だから。」

です。

吃音者にとって、一音一音(一節一節)を区切ると、吃音するポイントが増えて、言葉に詰まるかもしれません。

ですが、五条悟の声を当てている声優「中村悠一」さんが言うように、一気に一息で言ってみてください。

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Donn
Donn

僕最強だから。(一息で)

どうですか?言いやすくないですか?

アニメのセリフなのでイメージが湧かないかもしれませんが、日常生活では、一息で言った方が自然な言葉が大量にあります。

例えば、「月火水木金土日」や「東西南北。他にも「掛け算の九九」など。

「月、火、水、木、金、土、日」と発声するより、「月火水木金土日」と一気に発声すると言いやすいと思います。

「東、西、南、北」より「東西南北」の方が言葉に詰まりにくくないですか?

Donn
Donn

一息で。
いんいちがいち「1×1=1」!

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「スゥー」を単語と単語の間に挟む

政治家や企業の社長など年輩の人の口癖として、

「あ~、これは、え~、・・・」
「あ~、それは、お~、・・・」

とよく聞くと思いますが、ここで言う方法はそれと同じようなものです。

要するに、「あ~」や「え~」と声を出すのではなく、発声の前に息を吸うということです。

ハナセル
ハナセル

「スゥー」
(息を吸い込む)

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このように、息を吸い込む動作の後に発声しても、周りにはそれほど違和感なく聞こえると思います。

僕は、重い吃音だった学生の頃には多用していました。体感として、吃音頻度がメチャクチャ減りました。

例えば、次のような感じです。

ハナセル
ハナセル

※スゥー、

今日の日直担当はハナセルです。

※スゥー、

朝会を始めます。

こんな感じですね。

この方法に、上で書いた方法「一息で言葉を発声する」を組み合わせると、意外にスムーズに声が出てくるようになりにます。効果バツグンです。

ただし、

「(スゥー、)大丈夫。(スゥー、)僕最強だから。」のように、2つ以上連続した言葉の場合は、次のことがポイントです。

  • 「スゥ」を何度も繰り返す。

  • 一息で発声できる文字数を多くする。

  • それを自然にする。

ただし、気をつけてほしいことがあります。

このテクニックは、吃音者にとって、発声が劇的に楽になると思います(あくまでも僕の感覚)。

ただし、言いやすいせいで「スゥー」を強調しすぎてしまうと、「ス僕・・最強だから」と連続で発声してしまい、不自然で違和感たっぷりになります。

これは重度の吃音だった時に僕が陥ったことです。注意してください!

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ボディランゲージを多用する人だと周りに印象付ける

吃音者は「随伴運動」を伴ってしゃべりがちです。身体全体を使って何とか音(声)を絞り出そうとするからです。

随伴運動とは

言葉が詰まる際に身体の他の部位を無意識に動かすことを指します。

例えば、手を振る、首を振る、顔をしかめるなどの動作です。これらの動作は、吃音に対処しようと無意識にしてしまいます。確かに、話しづらさや緊張感を和らげるためには一瞬の効果はあります。

ただし、効果は長持ちしません。

「今日は晴れている」+「首を振る:1回目」
= 比較的、声が出しやすい。

   ⇩

「だから、外で遊ぶ」+「首を振る:2回目」
= 1回目よりは声が出しにくい。
(別の動作に移る)

   ⇩

「お昼までには帰らなきゃ」+「顔をしかめる:1回目」
= 比較的、声が出しやすい。

    ⇩

「走って帰ろう」+顔をしかめる:2回目
= 1回目よりは声が出しにくい。
(別の動作に移る)

※2回目は効果を実感しにくいため、別の動作をしがちになる。

また、随伴運動は、吃音しているのをさらに目立たせることにもなります。

ハナセル
ハナセル

この真似が誇張されがちだと思います。
吃音者本人は、一生懸命に声を出そうとしているのに、この仕打ちは・・・、えげつないです。僕も悪意のある真似を何千回・何万回やられたことか。

僕は、随伴運動を逆手にとって、わざと大袈裟にボディランゲージをするようにしていました

「随伴運動」のような吃音者独特の動作ではなく、それらしい動作です。とにかく、身振り手振りを大きくする。

ハナセル
ハナセル

特に、立って声を出す時は、いちいち、「大きく手を振り、右を見たり左を見たりの動作」を大きくするようにしました。

※ただし、座った状態で声を出す音読ではほとんど使えませんでした。

聞き手に「この人のボディランゲージは大袈裟だなぁ」という印象を与えることが目的です。吃音者の随伴運動と比べたら、多少違和感は少なくなります。

日本人は普段からボディランゲージが少ないですが、欧米人はダイナミックにボディランゲージを使用しているので、少しくらい大袈裟にボディランゲージをしても、それほどおかしい動作にはならないと思います。

言わずと知れた喜劇王チャールズ・チャップリンの出演作品や、1990年前後に流行ったアメリカンコメディードラマ「フルハウス」には日常で使えるボディランゲージがあふれています。

参考にしてみてください。

【TOPページ】チャップリン『チャップリンの失恋』の画像
【TOPページ】ドラマ『フルハウス』の画像

念のため、もう一度言っておきます。大袈裟なボディランゲージは、随伴運動と比べたら違和感が少なくなるだけです。

吃音ではない周りの人と比べた場合には、やはり違和感を与えてしまうということは頭に入れておいてください。

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周期的にやってくる「話しやすい期間」に話しまくる

吃音者には、吃音のしやすさが時間や状況によって波のように変わる「波現象」と呼ばれる特徴があります。

「時間」というのがポイントです。

学校の授業で発表しないといけない時に、「4月は吃音がひどかったのに、5月はあまり吃音しなかった」という経験をした人は多いのではないでしょうか?

このように、自分ではコントロールができないことが稀に起こります。

なので、「吃音しにくい時期」を自覚したら、とにかく話しまくるという強硬手段も1つの方法です。

この時期だけの一過性のものですが、「話しを上手くする」のでははなく、「話すことに慣れる」ための絶好のタイミングになるので、とにかく話しまくるべきです。

ただし、この時期を逃したからといって、「話せるようになるチャンスを失った」というわけではありません。

「話すチャンスが1回減った」くらいなので、あまり深刻に考えないように。

ハナセル
ハナセル

そもそも、「何か最近は調子がいいなあ」という自覚ができない場合もあるので。
あくまでも「話す頻度を増やす目安」にするくらいでOKです。

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まとめ:吃音が改善するまでは吃音のストレスを減らすのが重要!

最後に、「その場で吃音を回避する対処法」をまとめます。

  • 言葉の言い換え。

  • 一息で発声する。

  • 言葉の間に「スゥー」を挟む。

  • ボディランゲージを多用する。

  • 話しやすい周期に話しまくる。

これらは「その場その瞬間の吃音の回避方法」に過ぎませんが、吃音時のストレスは少なくなると思います。

特に、「❷と❸」は長期的な視野で吃音を克服することに関連した対処法なので、日常生活の中で、いっぱい使ってほしいです。この2つの方法は、劇的な効果が実感できると思います。

今回の記事を読んで、「長期的な視野で吃音を克服する方法」についてもハナセルブログを参考にしてみようと思った人は、以下の記事も読んでみてください ▼

ハナセルブログでは、今後も、

  • 長期的な視野で吃音を克服する方法
  • 職場や日常生活での具体的な対処法
  • 仕事探しのコツ
  • 重度の吃音が原因のいじめ体験記

など、幅広く紹介していきます。

吃音に悩む方々にとって、このブログが少しでも役立ち、前向きに生活を送るための助けになることを願っています。

吃音は一人で抱え込む必要はありません。適切な対策とサポートを受けながら、共に克服していきましょう。

最後までブログを読んでくれてありがとうございました。
次に会うときは上手に「ハナセル」ようになっていることを願っています。

それでは、また次回お会いしましょう。
Thank you, Bye ! ( ᵕᴗᵕ )

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