「吃音を改善するための訓練メニュー」の作り方を具体的に解説します

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どーも、ハナセルです。
今日もハナセルブログを書いていきますよ。

まずは簡単な自己紹介から。

7歳から20歳頃まで重い吃音だった僕は、

やることは誰にでもできてシンプルだけど、真似するには努力と根性がいる方法

その方法で吃音を克服し、

好きなだけ話せるようになりました。

このブログでは、そんな僕が「 話せる(ハナセル)ようになる方法」 を吃音で悩んでいる人に伝えます。

今回のブログ記事のテーマは「吃音を改善するための訓練メニューの作り方」です。

全3つの訓練はどれも1か月くらいでは効果は出ません。年単位の訓練をして、ようやく効果を自覚してきます。

多少の無理は必要ですが、継続できるようなメニュー作りが必要です。

どのように訓練していいかわからないと思うので、僕がやっていたメニューを例に解説します。

この記事はこんな人におすすめ
  • 吃音に悩んでいる老若男女全ての人。

  • 将来を想定して、長期的な視野で吃音を克服したい人(お子さんやその両親の方々)。

  • 日常生活の中で、吃音を改善する訓練をどのように取り入れたらいいかわからない人。

当ブログ「ハナセルブログ」は医療の専門家ではなく、筆者自身の体験に基づいて執筆しています。医学的なアドバイスや治療を必要とする場合は、必ず医療機関に相談してください。

吃音を克服するための訓練メニューの基準

僕がやっていたメニューは学生向けのものです。

僕は「寝る」、「立つ」、「座る」の3つの姿勢と「話している時」を基準にメニューを決めていました。

訓練自体はカンタンですが、頻度(訓練回数)は多めです。僕の場合、中学1年生の時にほぼ定着して、それから約6年間は継続できたので、現実的なメニューです。

寝ている時

・何もしない。

※ちなみに、横になって寝ている間は、人は自然に「腹式呼吸」しています。

立っている時

・「お腹を膨らませる → へこませる → 膨らませる・・・」の維持。

座っている時

・「お腹を膨らませる → へこませる → 膨らませる・・・」の維持。

・30分に1回、腹式呼吸する。

覚えやすいので、例えば「9:00、9:30、10:00・・・」などでいいと思います。

ただし、授業中だろうと、食事中だろうと、例外はないです(風邪など病気の時以外は必す行うこと)。

話している時

・腹式呼吸で発声する。

スケジュールどおりに発声練習

最低限の腹筋トレーニング

小学校・中学校・高校には決められた時間割があるので、それに合わせなければいけませんが、多少の無理は必要です。

ハナセル
ハナセル

吃音者にとって、「好きなだけ話せるようになる or 上手く話せない」は最重要問題なはずです。

「大人になる前に話せるようになる」 or「 その先数十年の人生を吃音と付き合っていく」、ここが分かれ目だと思います。

学校生活が楽しい人は青春を謳歌する方を選択するのもありだと思います。1度きりの青春時代なので、そっちの方がいいのかもしれません。

ただし、「吃音いじめ」のターゲットだった僕は、高校卒業までは青春がなかったも同然なので、吃音を改善する訓練を頑張りました。

吃音いじめ体験記の詳細が気になる人は下の記事を読んでみてください ▼

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【吃音の改善に向けた訓練メニュー】平日の場合

※学生の頃のことなので正確な時間は覚えていませんが、ほぼほぼ合っているとは思います。

  • 7:00 ~

    「朝起きる → 学校 → 帰宅前」の訓練メニュー

    • 目が覚めた後、起き上がる前に「腹式呼吸の訓練」。それを起点にして、約30分に1回定期的に腹式呼吸の訓練を行う(携帯電話を持っていなかったので、腕時計で管理していました)。

    • 起き上がって以降、常に(ごはんを食べている時も)、「お腹に力を入れる訓練」。

    • 高校からは自転車登校だったので、その間も「お腹に力を入れる訓練」。

    • 学校にいても、常に「お腹に力を入れる訓練」「約30分に1回の腹式呼吸」。

    • 授業で話さないといけない時は、発声練習のポイントを押さえながら「腹式呼吸で発声」。

    3つの訓練について知りたい人は下のいずれかのボタンをクリックしてください。

    【投稿ページ】「吃音を改善するための訓練メニュー」の作り方を具体的に解説しますの画像_#ボタン1-腹式呼吸
    【投稿ページ】「吃音を改善するための訓練メニュー」の作り方を具体的に解説しますの画像_#ボタン2-発声練習
    【投稿ページ】「吃音を改善するための訓練メニュー」の作り方を具体的に解説しますの画像_#ボタン3-お腹に力を入れる

    発表や音読の際に、腹式呼吸で話そうが話すまいが、ほとんど気づかれません。

    吃音状態で力の限り一生懸命に話しているので周りの反応に変わりありません。怪しまれることはないと思います。

  • 20:00 ~

    「帰宅後 → 寝る前まで」の訓練メニュー

    • プライベートがないわけではありません。
      TVも見るし、ゲームもするし、漫画も読みます。当然、宿題もします。
      その間も「お腹に力を入れる訓練」「約30分に1回の腹式呼吸」。

    • 寝る前に「腹筋トレーニング」「口と舌の体操」「腹式呼吸の訓練」。

    【1日の成果】

    • 腹式呼吸の訓練
      30回くらい。

    • お腹に力を入れる訓練
      数千回(「お腹を膨らませる → へこませる」の1セット)。

    • 腹式呼吸での発声
      学校の状況による。

    • 腹筋トレーニング
      最低30回。

    • 発声練習
      「口と舌の体操」を各1回ずつ(気づいたときにやっていることが多かったので、実際は10回以上していましたが、きちんと訓練したものをカウントすると1回ずつです)。
    ハナセル
    ハナセル

    平日は大体こんなもんです。
    慣れればそれほど大変ではないと思います。

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【吃音の改善に向けた訓練メニュー】テスト期間の場合

「テスト期間中はやんなくてもいいや」ではなく、むしろ、自由に使える時間が増えるので、いつもよりハードにしてもいいかもしれません。

ただし、テスト勉強はしっかりとしてください。

ハナセル
ハナセル

あくまでも、将来のためにしている訓練です。手段と目的をはき違えてはいけません。

  • 7:00 ~

    「朝起きる → 学校 → 帰宅後(昼前後)」の訓練メニュー

    ※ここまでは平日の訓練メニューと同じです。

  • 13:00 ~15:00

    【重要!】帰宅後の約2時間は特別メニューを行う

    【TOPページ】神社の画像
    神社のイメージ

    僕はこの後が特殊です。

    テスト期間中は午前で学校(テストのみ)が終わるので、帰宅後、僕は自宅から歩いて10分くらいのところにある神社に行っていました。

    発声練習をするためです。

    『となりのトトロ』で描かれる神社に似ていて、周りには住居は一軒もなく静かな場所です。昼間でも薄暗くて、何か出てきそうな雰囲気でした。

    そこには地域行事を行う小さな広場があり、叫び放題でした(笑)

    広場でテニスの練習をするという名目だったので、テニスラケットを持っていき、ラケットケースの中には新聞の切れ端を忍ばせておきました。

    また、(台風等の大荒れではなく)小雨くらいなら傘をさしてやりました。さすがに、風邪など病気の時はしませんでしたが・・・。

    次のメニューを1セット行います。

    • 発声練習2「口と舌の体操」→発声練習1の順で、2~3分間、口のストレッチをする。

    • 発声練習1を30分くらい行う。

    • 発声練習2「五十音の発声(20分)」「早口言葉(10分)」を30分くらい行う。

    • 「いろいろな単語を叫ぶこと」を30分くらい行う。

    • 「約30分に1回の腹式呼吸」を忘れずに行う。

    • 何もしていない時は「お腹に力を入れる訓練」を行う。

    発声練習について知りたい人は下のボタンをクリックしてください。

    【投稿ページ】「吃音を改善するための訓練メニュー」の作り方を具体的に解説しますの画像_#ボタン2-発声練習
    ハナセル
    ハナセル

    叫ぶ言葉は「ニュースぅ!」、「ドラマぁ!」など、新聞の切れ端に書いている言葉をランダムで叫んでいました。
    ただし、「腹式呼吸」で叫ぶというのは絶対条件。

  • 15:00 ~

    「テスト期間の特別メニューをこなした後」 の訓練メニュー

    ※テスト勉強以外は平日と同じです。常に「お腹に力を入れる訓練」「約30分に1回の腹式呼吸」。

    【1日の成果】

    • 腹式呼吸の訓練
      30回くらい。

    • お腹に力を入れる訓練
      数千回(「お腹を膨らませる → へこませる」の1セット)。

    • 腹筋トレーニング
      最低30回。

    • 発声練習
      発声練習「1・2・他」を合計2時間くらい。
      寝る前に「口と舌の体操」を各1回ずつ。
    ハナセル
    ハナセル

    テスト期間中は、上に書いた山籠もりの特別メニューをこなしていました。それ以外は平日と同じです。

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【吃音の改善に向けた訓練メニュー】休日の場合

1日フルで自由に使えるので、「休日 特別メニュー」みたいなものを作ってもいいかもしれません。

  • 7:00 ~

    「朝起き特別メニューをするまで」の訓練メニュー

    ※神社に行くまでは平日と同じです。

  • 8:00~12:00

    【重要!】神社で「休日の特別メニュー」を行う

    その後は例の神社で発声練習です。

    テスト期間中にやっているのと同じメニューを休憩を挟んで2セットするだけです。

    ただし、休日なので、地域行事をしていることが多く、神社を往復することが頻繁にありました。1人の時以外はできないので。

    次のメニューを2セット以上行います。

    • 発声練習2「口と舌の体操」→発声練習1の順で、2~3分間、口のストレッチをする。

    • 発声練習1を30分くらい行う。

    • 発声練習2「五十音の発声(20分)」「早口言葉(10分)」を30分くらい行う。

    • 「いろいろな単語を叫ぶこと」を30分くらい行う。

    • 「約30分に1回の腹式呼吸」を忘れずに行う。

    • 何もしていない時は「お腹に力を入れる訓練」を行う。

    発声練習について知りたい人は下のボタンをクリックしてください。

    【投稿ページ】「吃音を改善するための訓練メニュー」の作り方を具体的に解説しますの画像_#ボタン2-発声練習
  • 12:00 ~

    「休日の特別メニューをこなした後」 の訓練メニュー

    ※休日の特別メニュー以外は平日と同じです。常に「お腹に力を入れる訓練」「約30分に1回の腹式呼吸」。

    ただし、午前中に神社の広場で地域行事がある日は、午前午後のスケジュールが前後します。終日、地域行事が催されている日はしませんでした。

    【1日の成果】

    • 腹式呼吸の訓練
      30回くらい。

    • お腹に力を入れる訓練
      数千回(「お腹を膨らませる → へこませる」の1セット)。

    • 腹筋トレーニング
      最低30回。

    • 発声練習
      発声練習「1・2・他」を2時間 × 2セット 合計4時間。
      寝る前に「口と舌の体操」を各1回ずつ。
    ハナセル
    ハナセル

    特に、長期休みは訓練が捗ります。
    日によっては、3セットした日もありました。

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まとめ:吃音で悩まず、吃音を改善するための訓練を継続する!

今回は「吃音を改善するための訓練メニューの作り方」を具体的に解説しました。

僕がやっていた訓練メニューを下にまとめておきます。

意識しないで、3つのことができるようになるまで続ける。

  • 腹式呼吸
    約30分に1回することを忘れずに!

  • 発声練習
    平日は口や舌の体操。テスト期間中や休日は特別メニュー。

  • お腹に力をいれる
    起きている間は、例外なく、ずっと維持し続ける。

吃音者にとって、「大人になる前に話せるようになる」 or「 その先数十年の人生を吃音と付き合っていく」というのは最重要課題です。

先ほども言いましたが、学生にとっては、1度きりの青春時代を謳歌することを選択するのもありだと思います。むしろ、そっちの方がいいのかもしれません。

僕は青春時代の数年間を犠牲にしました。

「たった数年間」と言うと、怒られるかもしれませんが、その「たった数年間」を我慢したことに後悔は一切ありません。最善の選択をしたと思っています。

吃音のせいで僕のように「いじめ」のターゲットになっている人や、日々、吃音のことで思い悩んでいる人は、「吃音を改善する訓練に全精力を尽くしてもいいのでは」と思います。

ハナセルブログでは、今後も、

  • 長期的な視野で吃音を克服する方法
  • その場の吃音を避ける方法
  • 職場や日常生活での具体的な対処法
  • 仕事探しのコツ
  • 重度の吃音が原因のいじめ体験記

など、幅広く紹介していきます。

吃音に悩む方々にとって、このブログが少しでも役立ち、前向きに生活を送るための助けになることを願っています。

吃音は一人で抱え込む必要はありません。適切な対策とサポートを受けながら、共に克服していきましょう。

最後までブログを読んでくれてありがとうございました。
次に会うときは上手に「ハナセル」ようになっていることを願っています。

それでは、また次回お会いしましょう。
Thank you, Bye ! ( ᵕᴗᵕ )

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