どーも、ハナセルです。
今日もハナセルブログを書いていきますよ。
まずは簡単な自己紹介から。
7歳から20歳頃まで重い吃音だった僕は、
やることは誰にでもできてシンプルだけど、真似するには努力と根性がいる方法
その方法で吃音を克服し、
好きなだけ話せるようになりました。
このブログでは、そんな僕が「 話せる(ハナセル)ようになる方法」 を吃音で悩んでいる人に伝えます。
今回のテーマは「吃音が改善するまでの日常生活での対策6選」です。
吃音は短期間で改善するものではありませんが、日々の生活の中で工夫を重ねることで、吃音によるストレスが軽減されて、より快適に過ごせるようになります。
吃音の改善には時間がかかるため、焦らずに取り組むことが大切です。
その間、吃音に対してどのように対処するかが、生活の質を大きく左右します。特に、人目を気にしなくなるための対策や、コミュニケーションを円滑にするための工夫、就職活動での対応など、日常生活のさまざまなシーンでの対策が必要です。
この記事では、そうした具体的な対策を6つご紹介しますので、日々の生活に取り入れてみてください。
- 吃音に悩んでいる老若男女全ての人。
- 日常生活の中で、吃音のことを考えるとストレスがたまるので、できるだけ吃音のことを考えないようにする方法を探している人。
吃音を避けるために人目を気にしなくなるような対策をする
吃音に悩む人は、人前で話すことが苦手なため、人目を気にしないような対策を取ることが重要です。
マスクで口を隠す

マスクを使って口元を隠すことは、話す際に口の動きを他人に見られることを防ぎ、声を出す瞬間のプレッシャーを少なくすることができます。
自信を持って話すための道具です。
ただし、マスクをしていると声が相手に伝わりにくいことがあるため注意が必要です。
マスクの素材選びは慎重にしてください。
通気性が良く、長時間着用しても息苦しくない素材を選ぶと、より声を出しやすい口周りの環境を作ることができます。
(吃音に直接関係することではありませんが)マスクを衛生的に使用することは大切です。
たとえば、繊維製マスクの場合、繰り返し使うと衛生的ではないため、定期的に洗濯(洗浄)や乾燥を行ってください。抗菌加工やUVカット機能があるマスクを検討するのもいいですね。
サングラスで視線を感じにくくする
サングラスをかけることも、吃音者にとって有効な対策の一つです。
サングラスして相手の視線を遮ることで、吃音の引き金となる緊張感が和らぎ、比較的スムーズに声を出せるようになります。
ただし、サングラスをかけることにはデメリットもあります。
サングラスをかけるのが不自然な場面(屋内や転天気が悪い日など)では、逆に目立ってしまい、注目を集めてしまうことがあります。そのため、場面に応じて使い分けることが大切です。
サングラスをかけるのが不自然な時には、着用を避けるか、クリアレンズのサングラスを選ぶことを検討してみてください。
TPOをわきまえた服装にする

吃音者は声を出す際に注目されることを避けたいという気持ちが強いため、奇抜な服装や目立つ髪型を避ける、つまり、TPOをわきまえた服装(見た目)に注意することも重要です。
控えめでその場にふさわしい服装を選ぶことで、他人の視線や注目を避け、安心感を持って会話ができます。これにより、話すことへのプレッシャーが軽減され、吃音が抑えられることがあります。
場合によっては、周りの服装に合わせるのもいいかもしれません。自然と馴染むことができ、緊張感が和らぐと思います。
ただし、TPOをわきまえた服装を心がける際には、あまりに無理をして個性を消しすぎると、逆にストレスをになるため、自分らしさを大切にしつつも、過度に目立たないスタイルを選ぶことが大切です。

吃音しないためにタブレット注文ができる店を選ぶ

外食時に注文を伝えることが苦痛の時は、タブレット注文が可能なお店を選ぶのがいいです。
タブレットでの注文は、店員と直接会話する必要がなく、画面をタッチするだけで注文が完了するため、吃音によるストレスを少なくすることができます。
最近では、タブレット注文が普及している店舗が増えているので、事前に調べておくと安心です。

僕が吃音で悩んでいたときとは打って変わって、いい時代になりました。
また、入店時の店員との会話をできるだけ少なくするために、メール予約だけで完結する店も視野に入れておくのもいいと思います。

吃音時のプレッシャーの度合に合わせて話し相手を見つける
話す練習を積極的に行うことも重要です(話す回数・機会のこと)。
しかし、最初から多くの人と話すのは難しいため、タイプ別の話し相手を見つけておくことのがいいと思います。
- 家族
- 友人
- 会社の同僚
- お店の店員
等、話す時のプレッシャーの度合を決めて、各タイプごとの相手を見つけます。
プレッシャーの度合が少ない人から段階的に進めていき、徐々に話す相手を増やしていくことで、自信を持って話すことができるようになります。
「その場で吃音を回避する対処法」について、気になる人は次の記事をチェックしてみてください ▼

口周りの環境「喉と口」の中のケアを入念に行う
喉や口の中のケアを入念に行うことで、話しやすさが向上することがあります。

喉や口の中の違和感は吃音の天敵ですよ。僕は、相当デリケートにケアしましたよ。

定番の対策は「喉ケアスプレー」や「のど飴」です。これらは、喉の乾燥を防ぎ、話しやすい状態を保つのに役立ちます。
また、定期的に歯医者や耳鼻科に通うことで、口の中や喉の健康を維持することも大切です。
口の中や喉の調子が良いと、話す際の不安が軽減されるため、日常生活でのコミュニケーションがスムーズになります。
「吃音の克服方法」について知りたい人は、以下の記事を読んでみてください ▼

就職の面接時に「吃音」のことを正直に打ち明ける
「吃音」を打ち明けたことで周りに対して優位になることはほとんどない
就職活動において、吃音を持っていることを面接時に打ち明けるかどうかは重要なポイントです。

会社の同僚や仲がいい顧客に聞くところによると、「一般枠の場合、吃音を打ち明けた人を積極的に採用することはない」らしいです。 ※あくまでも僕調べ
「吃音者だから採用を控える or 吃音を打ち明けてくれたから優先して採用する」ということではありません。誤解しないでください。
「差別や逆差別はない」という意味で、要するに、能力次第ということです。
ただし、話す機会が多い「接客業、一般事務のTEL対応、営業活動」等においては、吃音は不利に働きます。
それらの職種は、「話す能力」が重要視されるからです。
初めから、「話す機会がない(ほとんどない)職種」、「話す能力が重要視されない職種」で勝負するのが無難でしょう。
「オープン就労(障害者雇用枠)」の求人に応募する
そこで、障害を持った人が求人に応募する際、「オープン就労(障害者雇用枠)」という求人枠を利用する方法があります。
オープン就労とは
自分の障害を応募企業に伝えた状況で就職をすることです。障害者雇用枠の求人に応募する。
クローズ就労とは
自分の障害を応募企業に伝えずに就職をすることです。一般枠の求人に応募する(ただし、企業側から質問されたことに対して嘘をついてはいけません)。

障害者雇用での就職を考慮すると、就職がスムーズに運ぶ可能性ありますが、求人の範囲が一気に狭まるので、それを承知の上で利用してください。
最初からオープン就労の求人枠に応募することで、企業側が吃音に対して理解を持った対応をしてくれる(吃音が前提条件で、それ以外の能力を判断してくれる)可能性が高まります。
ただし、応募条件として「障害者手帳を持っていること(「障害者手帳の取得」については次の段落にて)」が条件となるため、「何級の手帳なのか」、「どの種類の手帳なのか」を明確にして応募することが重要です。
面接時には、自分の吃音について正直に伝えるとともに、それを「どのように克服しようとしているか」を説明すると評価UPにつながると思います。
吃音者が仕事探しする時の盲点をまとめた記事があるので気になる人はチェックしてみてください ▼

精神障害者保健福祉手帳の取得を検討してみる
吃音に悩む人は、精神障害者保健福祉手帳の取得を検討することも一つの選択肢です。
障害者手帳の種類は?
吃音者が障害者手帳を取得するのは可能で、障害者手帳の種類は「精神障害者保健福祉手帳 3級」となる場合が多いようです。
精神障害者保健福祉手帳の申請の仕方は?(障害者手帳の取り方は?)
医療機関の診断書が必要になります。これには医療機関での受診記録も含まれます。
最初に受診してから6か月後に再受診した際に、なお、障害者手帳を取得する対象者であると担当医に診断された場合にのみ、障害者手帳の取得を申請できます。
申請書類は、市区町村の障害者福祉担当の窓口でもらえます。
医療機関で診断書を書いて貰ったら、申請書類に必要事項を記入後に、市区町村の障害者福祉担当の窓口に提出します。
行政による審査には1~2か月かかります。
精神障害者保健福祉手帳を申請するときの注意点は?
吃音について理解のある医療機関に通院することがポイントです。
「精神障害者保健福祉手帳」は、そう簡単には取得できるものではないため、あらかじめ注意しておいてください。
障害者手帳を持つことで、就労支援や行政の福祉サービスも受けやすくなります。

「吃音だから働かない。働けない」という考え方は世間では通用しにくいです。現実は過酷です。だからこそ、手帳を取得することで、必要な支援を受けながら働けます。
ただし、「手帳に甘える、手帳に逃げる」のではなく、あくまで選択肢の一つとして考えることが重要です。
吃音の改善の兆しを自覚した場合は、その時に、手帳を返却すればいいんです。

行政の福祉サービスを受けながら就職のスタート地点に立つことは、決して恥ずべきことではありません。

まとめ:6選の中から、吃音の程度に合わせて対処法を取り入れよう!
今回は「吃音が改善するまでの日常生活での対策6選」を紹介しました。
- 身に付ける物に注意する
マスク、サングラス、TPOをわきまえた服装(見た目)。 - タブレット注文できる店を選ぶ
入店から退店までメール予約だけで完結する店も考慮する。 - タイプ別の話し相手で話す機会を増やす
家族、友人、同僚 等。 - 念入りに喉と口のケアをする
口周りの環境は重要です。 - 就職の面接時に吃音を打ち明けても優位にはならない
オープン就労(障害者雇用枠)を視野に入れる。 - 精神障害者手帳の取得を検討する
就労支援や行政の福祉サービスを受ける。
吃音に悩む方々にとって、日常生活で感じるプレッシャーを少なくするための具体的な対策は重要です。
特に、身に付ける物や見た目に配慮すると、周囲からの余計な注目を避けることができます。
また、タブレット注文ができる店を選ぶことや、話しやすい相手と話す機会を増やすことも、日々の生活を円滑にするポイントです。
さらに、吃音者が就職活動を行う際には、障害者雇用枠を視野に入れることで、自分に合った職場環境を見つけやすくなります。
ハナセルブログでは、今後も、
- 長期的な視野で吃音を克服する方法
- その場の吃音を避ける方法
- 職場や日常生活での具体的な対処法
- 仕事探しのコツ
- 重度の吃音が原因のいじめ体験記
など、幅広く紹介していきます。
吃音に悩む方々にとって、このブログが少しでも役立ち、前向きに生活を送るための助けになることを願っています。
吃音は一人で抱え込む必要はありません。適切な対策とサポートを受けながら、共に克服していきましょう。
最後までブログを読んでくれてありがとうございました。
次に会うときは上手に「ハナセル」ようになっていることを願っています。
それでは、また次回お会いしましょう。
Thank you, Bye ! ( ᵕᴗᵕ )
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