どーも、ハナセルです。
今日もハナセルブログを書いていきますよ。
まずは簡単な自己紹介から。
7歳から20歳頃まで重い吃音だった僕は、
やることは誰にでもできてシンプルだけど、真似するには努力と根性がいる方法
その方法で吃音を克服し、
好きなだけ話せるようになりました。
このブログでは、そんな僕が「 話せる(ハナセル)ようになる方法」 を吃音で悩んでいる人に伝えます。
今回のブログ記事のテーマは「時短で腹式呼吸の訓練を継続できるパワーブリーズ」についてです。
吃音を改善するためには、継続的な訓練が欠かせませんが、時間がかかることから、途中で挫折してしまう人が多いかもしれません。
そんな方々にとって、手軽に、そして短時間で効果的に腹式呼吸を身に付けられるパワーブリーズは最適です。
パワーブリーズは、呼吸筋を鍛えるトレーニング器具であり、特に腹式呼吸を習得するための補助器具として優れています。
通常の腹式呼吸トレーニングでは得られにくい即効性や効率性を持ち、忙しい日常生活の中でも簡単に取り入れることができます。
この記事を通じて、パワーブリーズがどのようにして腹式呼吸の訓練をサポートし、吃音の改善に役立つかを詳しく解説していきます。
- 吃音に悩んでいる老若男女全ての人。
- 将来を想定して、長期的な視野で吃音を克服したい人(お子さんやその両親の方々)。
- 毎日忙しくて、腹式呼吸の訓練の時間を確保できない人。
- 意識せずに腹式呼吸できるようになりたい人。
【結論】とりあえず最初は安価なパワーブリーズクラシックで十分

公式HPでは、
「POWERbreathe(パワーブリーズ)プラス」
「POWERbreathe(パワーブリーズ)クラシック」
の効果に変わりはないと書いてあります。
パワーブリーズクラシックが初期モデルです。その後、より使いやすく改良されたのがパワーブリーズプラスです。改良モデルのパワーブリーズプラスは、軽量化されて持ちやすく、マウスピースもくわえやすくなり、負荷目盛表示が見やすくなりました。初期モデルのパワーブリーズクラシックでは、負荷調節する際に外側スリーブを外すひと手間があります。ただし、仕組みはほぼ同様であり、効果に変わりはありません。
https://powerbreathe.co.jp/faq/ Q2「パワーブリーズクラシックとパワーブリーズプラスの違いはなんですか?」の回答より


結論から言うと、とりあえず使ってみる場合は、「クラシック」の方をおすすめします。
2つを比較すると次のようになります。
クラシック | プラス | |
---|---|---|
価格 | 7,260 円 | 12,100 円 |
保証期間 | 2 年 | 2 年 |
本体サイズ | 幅60mm × 長さ135mm × 高さ125mm | 幅42mm × 長さ90mm × 高さ150mm |
重さ | 130 g | 73 g |
緑(標準負荷) | 【9段階】10 ~ 90 ㎝H2O | 【11段階】17~98㎝H2O |
青(重負荷) | 【9段階】10 ~ 170 ㎝H2O | 【11段階】23~186㎝H2O |
赤(超重負荷) | 【9段階】10 ~ 250 ㎝H2O | 【11段階】29~274㎝H2O |
メンテナンス | ① 週2~3回 洗浄・自然乾燥 ② 週1回 消毒・洗浄・自然乾燥 | ① 週2~3回 洗浄・自然乾燥 ② 週1回 消毒・洗浄・自然乾燥 |
負荷目盛の確認 | スリーブを外さないといけない | スリーブを外さなくてもいい |
見た目は全然違いますが、どちらも効果はほとんど同じですが、快適性や使いやすさを重視するなら「プラス」、シンプルさとコストを重視するなら「クラシック」がおすすめです。
ただし、吃音者にとって、パワーブリーズは筋トレの観点というより、効果的な腹式呼吸を身に付けるのに役立つかがポイントとなります。

どちらの場合も子どもと女性は「緑」、男性は「青」でOK!
パワーブリーズは、呼吸筋を強化するトレーニング器具として知られていますが、腹式呼吸の訓練にも役立ちます。
「クラシック」と「プラス」のどちらのラインナップも3種類があり、呼吸筋を鍛える目的(運動や歌唱など)に応じて最適な負荷のものを選ぶことが推奨されています。
しかし、吃音を改善する目的では、筋トレよりも腹式呼吸を身に付けることの方が重要です。
吃音を改善することが目的に場合、子どもと女性は「標準負荷の緑(グリーン)」、男性は「重負荷の青(ブルー)」で十分です。
これらを選ぶことで、腹式呼吸を効果的に身につけることができ、吃音改善に向けた一歩を踏み出すことができます。
吃音を改善することが目的の場合
- 子どもや女性:
標準負荷「緑(グリーン)」 - 男性:
重負荷の「青(ブルー)」
ついでに、筋トレもしたいなら、段階的に「緑 → 青 → 赤」のように変えていけばいいと思います(筋トレに関しては詳しくないので、ここで僕からは言及しません)。

吃音の観点でクラシックとプラスを比較する
ここでは、吃音の観点で「価格、本体サイズ、メンテナンス性、負荷目盛」の違いを説明します。
クラシックの価格はプラスよりも40%安いが機能は十分
「クラシック」はパワーブリーズのエントリーモデルで、「プラス」よりも40%安い価格です。
価格が若干高い分「プラス」は機能性や利便性が向上しています。
特に、呼吸筋トレーニングを継続していく中で、より精度の高いトレーニングが求められる場合には、「プラス」が適しています。
ただし、吃音者にとっては、筋トレの観点というよりは、効果的な腹式呼吸を身に付ける補助器具として使用するだけなので、「クラシック」の機能だけで十分です。
クラシックの重さは130g。500mlペットボトルの4分の1なのでとても軽い
どちらもコンパクトで軽量な設計となっており、バッグに収納しやすいため外出先に気軽に持ち運んで使用できます。
「プラス」はデザイン面での改良が加えられており、「クラシック」よりも洗練された外観となっています。これにより、見た目の面でも所有感を満たしてくれる製品となっています。
「クラシック」の重さは「プラス」の約2倍ですが、500mlペットボトルの約4分の1なのでとても軽いです。片手で長時間持っても疲れません。
どちらも「洗浄・消毒・自然乾燥」が必要
メンテナンス性については差はなく、どちらも使用後に簡単に洗浄できる設計が施されています。
- メンテナンス週2~3回
洗浄・自然乾燥 - 週1回
消毒・洗浄・自然乾燥
パワーブリーズ純正の洗浄タブレットは高価なため、消毒できる代替品で、ゴムパッキン付タンブラーや水筒をお手入れするのと同じ方法で問題ないと思います。
※ただし、使用後は、マウスピースをザっと水洗いする。
※マウスピースが劣化した場合、「クラシック専用」や「プラス専用」のマウスピースを単独で購入できます。
クラシックはスリーブを外して負荷目盛を確認しなければならない
「プラス」の最大の特徴は、負荷目盛の視認性にあります。
「クラシック」は、トレーニング中に負荷を確認する際にスリーブを外す必要がありましたが、「プラス」はスリーブを外さずに目視で確認できるように改良されています。
この改良により、トレーニング中に手軽に負荷を調整できるようになり、使用者の利便性が大幅に向上しました。
負荷の段階もクラシックよりも細かく設定でき、使用者のトレーニングレベルや目的に合わせて微調整が可能です。
ただし、それは呼吸筋トレーニングに優れている点です。
吃音者にとっては、使用中に負荷目盛を何度も調整することはしないので、「クラシック」で問題ありません。

デザインは「プラス」が圧倒的に格好いいです。自分の所持品の見た目を気にするなら、2台目以降に購入を検討してもいいかも。

吃音を改善するために腹式呼吸を意識してパワーブリーズを使う
パワーブリーズの使用方法を確認しておきましょう。使用方法は基本的にはどちらも同じです。
準備「マウスピースを付けて負荷目盛を調整する」
- step 1マウスピースを取り付ける
※必需日品ではありませんが、息を吸うときに鼻から空気が入ってしまう人は、ノーズクリップ(鼻栓でもOK)を使ってください。
- step 2本体を持って負荷調節ノブを回しながら最も軽い負荷レベルに合わせる
※右方向(時計周り)に回すと負荷が増え、左方向(反時計回り)に回すと負荷が減る。負荷調節ノブの1回転が1目盛に相当します。
- 内部の白い筒が上下することを確認しながら、内部にある白い筒の最下部の目盛を「0」に合わせる。
- ある一定期間トレーニングを継続して負荷が足りないと感じれば「0 → 1 」や「1 → 2」のように目盛を上げていく。
- 内部の白い筒が上下することを確認しながら、内部にある白い筒の最下部の目盛を「0」に合わせる。
<注意事項>
操作を誤って目盛を「0以下」まで回すと器具の故障の原因となります。
超簡単!パワーブリーズを実際に使ってみる
- step 1パワーブリーズを手で握り、マウスピース全体を唇で覆うようにくわえる。
※マウスピースと唇の間に隙間をつくってしまうと空気が漏れてしまい、効果的なトレーニングが行えません。
- 背筋を伸ばして座る or 立つ。
- 肩に力が入らないようリラックスする。
- 背筋を伸ばして座る or 立つ。
- step 2息を完全に吐き切ってから、素早く、力強く、一気に2秒くらいで口から息を吸い込みます
- 背筋をまっすぐにし、胸を張る。
- 息を吐く時は、肺を空にするイメージでゆっくりと行う(マウスピースをくわえたまま息を吐いてもOK)。
- できる限りたくさんの空気を、できる限り速いスピードで吸い込む。
- 背筋をまっすぐにし、胸を張る。
- step 3「step 2」を繰り返す
- 1セット30呼吸、1日2回(パワーブリーズ公式より)。
- 途中に休憩を挟んでもよいので、毎日決まった回数をやりきる。
- 30回の呼吸をどうにか終えられる負荷が正しい負荷設定の目安です(筋トレでないので、腹式呼吸できる範囲の最大負荷でOKです)。
- 毎日同じ強さの負荷で1週間トレーニングを継続し、負荷が足りないと感じれば目盛を上げて調整する(筋トレでないので、腹式呼吸できる範囲の最大負荷でOKです)。
- 1セット30呼吸、1日2回(パワーブリーズ公式より)。
腹式呼吸で発声すると、想像以上にスムーズに声が出るようになったことを自覚できます。
効果の途中経過を確認したい人は、次の記事を参考にして実践してみてください ▼
パワーブリーズを使用した腹式呼吸に慣れて、立った状態でも座った状態でも腹式呼吸ができるようになったら、吃音を改善する訓練がはかどります。
吃音の克服するための3つの訓練の詳細を知りたい人は、以下の記事を読んでみてください ▼

吃音改善向けにはクラシックで十分。2台目以降にプラスを検討する
総じて、「クラシック」は基本的な呼吸筋トレーニングを行うためのシンプルで使いやすいモデルであり、効果的な腹式呼吸を身に付けるのに適しています。
一方、「プラス」は、より高い利便性と機能性を求める方に向けたモデルです。
特に、負荷調整のしやすさは精度の高い呼吸筋トレーニングを継続して行いたい方にとっては適しています。
ただし、吃音者にとっては、筋トレの観点というよりは、効果的な腹式呼吸を身に付ける補助器具として使用するだけなので、「クラシック」で十分です。
吃音を改善するために効果的な腹式呼吸を身に付けるのが目的なので、「POWERbreathe(パワーブリーズ)クラシック」で十分!
ハナセルブログでは、今後も、
- 長期的な視野で吃音を克服する方法
- その場の吃音を避ける方法
- 職場や日常生活での具体的な対処法
- 仕事探しのコツ
- 重度の吃音が原因のいじめ体験記
など、幅広く紹介していきます。
吃音に悩む方々にとって、このブログが少しでも役立ち、前向きに生活を送るための助けになることを願っています。
吃音は一人で抱え込む必要はありません。適切な対策とサポートを受けながら、共に克服していきましょう。
最後までブログを読んでくれてありがとうございました。
次に会うときは上手に「ハナセル」ようになっていることを願っています。
それでは、また次回お会いしましょう。
Thank you, Bye ! ( ᵕᴗᵕ )
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