【吃音を改善する：発声練習】言いにくい言葉も一息なら難発しない！

どーも、ハナセルです。
今日もハナセルブログを書いていきますよ。

まずは簡単な自己紹介から。

7歳から20歳頃まで重い吃音だった僕は、

やることは誰にでもできてシンプルだけど、真似するには努力と根性がいる方法

その方法で吃音を克服し、

好きなだけ話せるようになりました。

このブログでは、そんな僕が「話せる（ハナセル）ようになる方法」を吃音で悩んでいる人に伝えます。

今回のブログ記事のテーマは「吃音を改善するための訓練の2つ目：発声練習」です。

なお、吃音を改善することに大きく貢献した訓練は3つです。

腹式呼吸

「声＝空気」です。「喉ではなくお腹から空気を出す」ために腹式呼吸します。

喉から出す空気よりもお腹（肺）に溜めた空気を一気に出す方が空気の量が多くなるからです。空気量が多い方が安定した声が出せます。

また、腹式呼吸にはリラックス効果もあります。

発声練習 ← この記事のテーマ

ただ声を出す訓練だけでなく、「口の形を体に覚えさせること」がポイントです。

これをできるだけ意識しないでできるようにする訓練です。

「あ」の音を出す口の形、「ろ」の音を出す口の形など、その音の通りの口の形にするということです。

お腹に力を入れる　※単なる腹筋ではありません

腹式呼吸や発声する力を引き上げる訓練です。

普段からこの状態がキープできれば、寝ている時以外は常に吃音を克服する訓練を続けていることになります。

これらを「意識しなくなるまで続ける」というのがポイントです。

普段、あなたは意識して息をしていますか？意識なんかしてないですよね。

息をするのと同じで、何も意識しないでできるようになるまで、ずっと続けることが大事です。

今回は2つ目の訓練、「発声練習です」。絵を使いながら、できるだけわかりやすく解説します。

【注意点】
この訓練は、しゃべりのプロの声優さんがするような難しいボイトレではなく、また、歌唱力アップのためのものでもありません。ご注意ください。

この記事はこんな人におすすめ

吃音に悩んでいる老若男女全ての人。
将来を想定して、長期的な視野で吃音を克服したい人（お子さんやその両親の方々）。
吃音が改善した人が「どのような発声練習をしていたのか」について知りたい人。

当ブログ「ハナセルブログ」は医療の専門家ではなく、筆者自身の体験に基づいて執筆しています。医学的なアドバイスや治療を必要とする場合は、必ず医療機関に相談してください。

発声練習 1：リラックスした状態で発声する
発声練習 2：口の形を意識して発声する
【五十音別トレーニング】発声練習のためのオリジナルツール
まとめ：腹式呼吸と発声を組み合わせて訓練を継続しよう！

発声練習 1：リラックスした状態で発声する

発声練習も腹式呼吸と同様に、段階を踏んで行うとわかりやすいです。

まずは、リラックスした状態で声を出す練習をします。以下のステップで進めていきます。

STEP 1
姿勢を整える
- 背筋を伸ばして立つか、椅子に座ります。肩の力を抜き、リラックスします。
STEP 2
鼻からゆっくり息を吸う
- 鼻からゆっくり息を吸い込んで、お腹が膨らむのを感じてください。胸はあまり動かないようにします（腹式呼吸の息を吸い込むまでのやり方と同じ）。
- 息を吸い込んだ後、2～3秒息を止めてください。
STEP 3
息を吐きながら「ハァー」
- 息を吐くときに、「ハァー」と声を出します。
  ※声を出してください。
- このとき、喉や肩に力が入らないように注意しましょう。お腹から声を出すイメージで行います。
STEP 4
小さな声から大きな声へ
- 最初は小さな声で始めて、徐々に大きくしていきます。
- 先ほど同じように、喉や肩に力が入らないように注意しましょう。
- お腹から声を出すイメージで行います。これを何回か繰り返します。
発声練習 1

ハナセル

腹式呼吸の時は「座った状態」が基本姿勢でしたが、僕の場合、発声練習は「立った状態」と「座った状態」の両方で訓練しました。

Donn

学校での授業の場合、ほとんどの教科は立った状態で発表させられるし、国語の音読は、座った状態で読まされるもんね。両方の対策・訓練をしておいた方がいいね。

発声練習 2：口の形を意識して発声する

次に、口の形を意識して発声練習を行います。

STEP 1
口の体操
- 30秒くらい、口を大きく開けたり、閉じたりするのを繰り返します。
STEP 2
舌の体操
- 次に、舌を動かすのを30秒くらい繰り返します。口の中で舌を動かしてほぐすのが目的なので、どのような方法でもかまいません。
  
  （例）口を閉じた状態で、舌を上唇と上の歯茎の間に入れて左右に2・3回往復させます。それを下唇側でも同じように行います。これを5セット行います。(これはあくまでも例です。「舌を動かす」のが重要です)
  
  ※どのような方法でも声は外には出ないので、マスクされすれば、人目を気にしないで、どこにいてもできると思います。
STEP 3
五十音表の音読（費やす時間は多め）
- 「あ、い、う、え、お」をお腹から声を出してをはっきりと発音します。できれば「あいうえお」を一息で発声します。五十音全て行います。
- 難しいかもしれませんが、口の形を覚えるように意識してください。
- 五十音表を準備したので、自由に使ってください。
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STEP 4
早口言葉（費やす時間は少なめ）
- 早口言葉を使って練習します。例えば、「生麦、生米、生卵」などを繰り返し発声します。
- 最初はゆっくり、次に少しずつ速く発声します。
- 最終的には一息で発声します。
  （声を出していて自分が心地よいテンポでかまいませんが、周りの人が聞いた時に違和感がないようなテンポを心掛けてください）
- 有名な早口言葉の例を準備したので、自由に使ってください。「これがいい」とかはないので、自分で用意したものでもかまいません。
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発声練習 2